UCC喫茶廃墟編 [page1]














 岐阜県岐阜市の街外れ、長閑な田園地帯が広がり、心霊スポットとは無縁とも思えるこの場所に、通称「UCC廃虚」と呼ばれる喫茶店廃墟が存在します。

 この喫茶店廃墟ですが、「喫茶店のオーナーが何十年も前にヤクザにレイプされ殺された。」「借金苦による一家心中」など様々な噂が立っている物件です。

 噂を裏付けするかのように、この喫茶店廃虚でオーナーの霊を目撃した人が何人もいるそうです・・



 外観を見る限りでは、白い外壁がマッチするお洒落な西洋風建物で、特に酷く荒れた様子もない事から、軽い気持ちで侵入する事にしました。

 しかし建物内部は外観からは想像出来ないほど荒廃し、空気は澱み異臭まで漂っています。

 天井は抜け、天板がだらしなく垂れ下がり、テーブルから床はゴミが散らばりとても「きたない」です・・・

 建物内の想像以上の荒廃に臆したのか、澱んだ空気の影響からなのかは分かりませんが、何とも言えない気味悪さで全身に鳥肌が立ち寒気までします。



 恐る恐るカウンターを調べてみる事にしました。

 何となくカウンターと食器棚の間に何者かが潜んでいそうな嫌な予感がします。

 カウンターの上にはペットボトルやコーヒーメーカーなどが乱雑に置かれているだけで、何者かが潜んでいる様子はありませんが、油断できません。



 慎重にカウンターの脇から回り込み「ソー」っと覗いてみましたが、誰もいません。
 
 どうやら予感は外れてしまったみたいです。

 カウンターの裏側もかなり乱雑な状態になっています。

 食器棚には食器がそのまま残され、使いかけの調味料も放置して有る事から、通常の引越しではなかった事を伺い知る事が出来ます。



 ゴミ箱にはかなりの量のゴミが詰め込まれていましたが、周りのゴミの散らばり方を見ると、もはや無意味な存在と化してます。



 この喫茶店の象徴ともいえるUCCの豆缶の中には、もう永遠にお客様に出される事のないコーヒー豆たちが、悲しげに朽ち果てようとしていました。



 食器棚下には領収書や、請求書などが散乱していますが、何者かが物色したのでしょうか?



 厨房に残されたオーブンですが、かなり古いタイプに見えます。

 一概には言えませんが、この喫茶店は廃虚と化してからもう10年以上は経過しているのでしょうか?



 厨房の片隅に置かれた冷蔵庫です。

 扉を開き中を覗くと、黒く変色し原型を留めない異様な物質が姿を現しました。

 いったい何が保存してあったのでしょうか?

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