滝頭公園咆哮編 [page1]













 今回の取材は愛知県田原町の滝頭公園です。

 この公園は私達「うさぎっ子取材班」の地元で、助手Yo君からの情報を元に取材を行う事にしました。

 滝頭公園は、春は桜の名所で、心霊スポットとは無縁の地だと思っていましたが、助手Yo君の話だと、この公園の池で撮影した写真の中に、岩陰からのびる奇怪な腕が写っていたそうです。

 私は、助手Yo君にその写真の提示を求めましたが、助手Yo君は、「今はどこに有るのか分からない」と言う事で、写真を見る事は出来ませんでした。
「残念なことです。」

 取材に当たり、過去にこの公園で心霊現象に繋がる出来事があるのか、まずは調べてみる事にしました。

 調べた結果、滝頭公園では過去に、何人もの自殺者がいる事を突き止めました。
この公園には、水車小屋があり、その水車に巻き込まれるような格好で死体が発見されたのを境に、同じ水車での自殺者が多発した為、今は水車が取り外してあるそうです。

 助手Yo君が奇怪な写真を撮影した池でも、過去に母子が入水自殺をした経緯があり、他にも度々この池では自殺者がいるそうです。

この情報から、滝頭公園には心霊現象に繋がる曰くが多々ある事を突き止めた私達は今回の取材を決行する事にしました。



 滝頭公園は、愛知県豊橋市からR259を伊良湖岬方面に向かい、郵便局前交差点を北に向います。

 滝頭公園は、滝頭山(258メートル)の東麓に整備された公園で、公園内にはキャンプ場や野球場、テニスコート、などの多目的広場になっている一方、滝頭不動、不動滝などが祀られ、祖霊の棲む山、神霊の降臨する山、水の山として信仰された地でもあります。

 この写真は滝頭公園入り口で撮影しました。

 入り口の札は擦れて読み難いですが、「田原山宮」と書かれているものと思います。

 ※注 写真の白い霧はタバコの煙ですm(__)m



 今回は自殺多発のために取り外されてしまった水車小屋の水車跡と助手Yo君が奇怪な写真を撮影した滝頭下池を取材する事にしました。

 はじめに水車小屋を取材する事にした私達は、暗い公園内を歩いていると、奇妙に点滅を繰り返す建物に気付きました。

 「何だろう?」と思い、点滅している建物に近づいてみると、公衆トイレの蛍光灯が切れ掛かり点滅しているだけでした(^^ゞ

 写真では分からないと思いますが、トイレと切れ掛かった蛍光灯は妙にマッチングがよく恐怖を誘います。

 今回の取材でお腹が痛くならない事を祈りながらトイレを後にしました。



 問題の水車小屋が見えてきました。

 どうやら水車小屋は、男女の公衆トイレも兼ねている様です。

 「何てトイレの多い公園なんでしょうねぇ〜!!」

 「しかも〜どのトイレも怖すぎ〜!!」

 「入れないジャンねぇ〜!!」

 などと考えつつ、水車跡を早速取材する事にしました。



 水車小屋は、情報通り水車は取り外されています。

 確かに以前は、この場所に水車が設置されていたらしく、水車の架台はそのままの状態で、主人の帰りをひたすら待っているかの様で、配水管から絶え間なく流れ続ける水は、今も尚、虚無の水車を廻し続ける原動力なのでしょうか・・

 嘗て、自らの命を絶つ者は、この水車にどのような思いを馳せ自らの命を終わらせていったのでしょうか。


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