鐘ヶ坂隧道編 [page3]



 一旦下見を終え、しばらく車で待機していると、かなり暗くなってきました。

 新道を走る車も既にライトを点けているので、そろそろ探索を開始する事にします。



 私より一歩先にkuniさんが探索を始めていました。

 そんなkuniさんを警戒するかのように、kuniさんの頭上左側にはオーブが出現しています。


 



 一つ前の写真でkuniさんが撮影していた写真なのですが、坑口上にぼんやりと何かが写っているので、拡大してみます。



 拡大すると坑口上側にかなりキツイ目をした男性の顔が写っています。

 長く留まっている私達に怒っているのでしょうか?


 


 隧道に近付くと、明るい時とは違い、坑口付近はかなり雰囲気が悪くなっていました。

 明るい時でも不気味でしたが、闇の訪れとともに更に不気味さを増しているようです。



 坑口に設置されているゲートから、恐る恐る坑内の様子を窺ってみる事にします。



 坑内は明るい時と然程変化した様子は無いのですが、明るい時には向こう側の坑口が見えていたのが、当然の事ですが今は見えなくなっています。



 坑内は不思議なくらい穏やかで静まり返っています。

 その静けさが返って不気味に思えるほどです。



 坑内を撮影しても、写真にはオーブ一つ写っていません。

 なにもいないのでしょうか?

 それでも、奥の方から息を殺して私達を窺っている者の気配を感じるのですが、気のせいでしょうか?


 



 静まり返っていた水面に波紋が出来ました。

 外から吹き込む風の影響かもしれませんが、水中を静かに漂うように私達に近付いてくる、いくつもの顔が見えます。


 



 奥の方に、水に溶け込もうとしているオーブが写っています。

 溜まっている水を使い、密かに私達に近付こうとしているように感じます。

 頭が痛くなってきました。

 これ以上留まるのは非常に危険な予感がするので、そろそろ隧道から離れようと思います。

 


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