聖域大山貝塚編 [page1]


















 「ここから先命の保障はしません」

 と、警告文の書かれた看板が設置され、実際その看板から先に入った場合、命の保障が無いくらい恐ろしい体験をする心霊スポットが沖縄に存在するらしい。


 「具体的に命の保障が無いほど危険な場所とは何か?」は別として、事実として「ここから先命の保障はしません」と書かれた看板が存在するならば、ただならぬ場所であることは確かそうです。

 どのような理由で命の保障が出来ないのかが全く謎なだけに、様々な恐ろしい想像が頭をよぎります。

 その反面、怖いと思いながらも「ワクワク」している自分が、自分でも不思議に感じられます。

 もしかしたら今日で命が終わってしまうかもしれないのに。。


 さて、ミミさんと合流した私達は長旅の疲れも忘れ、早速大山貝塚を探しに行く事にしました。

 いつもと勝手の違うレンタカーとカーナビに少し戸惑いながらも、ミミさんの的確なる案内により、難なく現地に到着する事が出来ました。

 早速私達は、探索に向かうための準備に取り掛かりましたが、命の保障が無いほどの危険なスポットですので、ミミさんは同行させるわけにはいきません。

 そこで、探索は私とkuniさんとで行う事にして、ミミさんは車で待機する事で決定しました。

 ミミさんが車での待機をあっさり承諾した事に、一瞬妙な違和感を感じましたが、「命の保障がないようなスポットなので、怖くて簡単に承諾したのかな?」と、この時はそう思っていました。

 しかし、ミミさんの思惑はここではなく、もっと違う場所である事など、この時の私は知る由もありませんでした。


 ミミさんの秘めた思いに気付かぬまま、心配そうに見送るミミさんを車に残し、kuniさんと私は探索に向かう事にします。

 命の保障がない恐ろしい場所に向かって・・・


 探索日:2004年11月12日
 探索メンバー:ピフィア、kuniの2名




 ミミさんを独り車に残し、命の保証が無い恐ろしい場所に向かっている途中なのですが、今のところ命を脅かすような気配は感じられません。

 道の左側は物々しいフェンスで覆われていますが、これはこのフェンスの向こう側に特別な施設が存在するためであり、決して魔物の侵入を遮っているフェンスではありません。

 確かに、このフェンスを乗り越えて中に侵入した場合は、命の保証は無いでしょうが。。

 


 「ここから先命の保障はしません」と書かれた警告看板を見逃さないように、注意深く先に進んでいくと、少し雰囲気が変化してきました。

 見えない空間の壁を通り抜け、より密度の濃い空間に突入したような感覚です。

 それでも実際にはフェンスの向こう側の施設からは人のざわめきが騒々しく聞こえており、心霊スポットに向かっているような気はしません。

 でも私達の周りに霊達が集まってきている事は確かに感じます。

 黒く染まった空のあちこちから・・・



 気になる空の部分を拡大しました。

 密度が濃いオーブの直ぐその下には、薄いですがいくつもの霊気を感じます。

 目的の場所が近い証拠なのでしょうか?



 単調な風景の道程を進んで行くと、突如道がフェンスから離れてきました。

 ここから先は、アーチ状に茂った木々により、道がトンネルのようになっており、先の様子がよく分かりません。

 命の保障がない場所が存在するとするならば、何となくここから先のような予感がします。

 それを裏付けるかのように、トンネル状に茂った木々の右上には、私達を見下ろすように、ぽっかりと顔が浮かんでいました。


 トンネル状に茂った木々の右上に浮かんでる顔を拡大しました。

 目は黒くくぼみ、顔は無表情なので実際にはどこを見ているのかは分かりませんが、見た目はかなり不気味な感じです。

 死の番人でない事を祈ります・・・。



 ここから先が怪しいとkuniさんも睨んだのか、「ここから先命の保障はしません」と書かれた警告看板を探しているようです。

 私も警告看板が存在しているとしたら、このあたりだと思い周囲を探したのですが、見つけ出すことは出来ませんでした。

 そんな私達の行動を警戒してか、オーブがkuniさんの行動を見張るように現れました。



 残念ながら看板らしきものは何も発見できませんでしたが、ここから先が怪しいことに変わりありません。

 ただ、私達が今まで探索してきた経験からすると、特に命に係わるような危険は感じません。

 それでも入り口周辺にはそれほど強い霊気ではないにせよ、確かに霊的な存在を感じます。

 写真には、左下の木に寄生するかのように顔が写っているので、その部分を拡大します。



 青白い顔は、小枝に寄生しているかのように見えますが、実際は木に取り込まれてしまった霊なのでしょうか?

 それ程強い霊気は感じませんが、あまり近寄らない方が無難そうです。



 木々のトンネルを進むと、その先は直ぐ階段になっています。

 階段には、所々草が生えており、常に手入れされているような場所ではなさそうです。

 この先、この階段がどのくらい続いているのかは分かりませんが、何となくハブとか出そうなので、動く物体には特に気を付けて先に進む事にします。



 想像していたより、かなり呆気なく階段を上りきってしまいました。

 階段を上りきったところから下を見ると、何やら建造物らしきものがみえます。

 何なのでしょうか?

 行ってみることにします。

 


 階段を下り建造物に近寄ってみると、どうやら社のようです。

 沖縄では拝所といい、この場所が聖域であることを示しています。

 聖域なだけに、何となく他とは違う雰囲気を感じるのは気のせいでしょうか?


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