青樹ヶ原樹海彷徨編 [page2] |
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樹海の中は、火山岩と朽木が転がり、想像以上に進むのが困難です。 地面の至る所に穴が開いているのですが、落ち葉や枝などが覆いかぶさり、気をつけて歩かないと、穴の中に落ちて怪我をする事になります。 気をつけて歩かなければならない事がもう1つあります、枯れ木のや落穂の下に埋もれた・・・・ これだけは絶対に踏みたくありません!! |
樹海に入り一本目のロープ(300M巻)も終わりに近づいた頃、大き目の風穴を発見したので撮影しました。 穴の中は暗く、中の様子がよく分かりませんが、異様な不雰囲気が漂っています。 毎年、自殺者の多くが、風穴から発見されると聞いていたので中を調べましたが、何も発見できませんでした。 私達は、ここで新たなポープを結び、樹海の更に奥を目指し、進むことにしました。 |
樹海を進んでいると、奥になるほど、空気が冷たくなってきます。 急な斜面を登っているので暑いはずなのに、凍えるような寒さです。 霊気の影響でしょうか? 先を歩いていた、助手Yo君が何かを発見したみたいで、「こっちこっち」と騒いでいます。 急いで助手Yo君の元に向うと、カバンが放置してあります。 その横には、空の飲料水ペットボトルと怪しい色に変色した飲みかけの御茶らしき物が入ったペットボトルが有ます。 私は思わずYo君に「中を調べてみなよ」と促しましたが助手Yo君は「絶対嫌だ!!」と言ってカバンに触れようともしません。 仕方がないので自分でカバンの中を調べようと思いましたが、触れてはいけないもののような気がして、どうしても中を調べる事が出来ませんでした。 |
カバンをそのまま放置して、周辺を調べることにしました。 カバンの放置してある場所から程遠くない所に、本が落ちていました。 ブックカバーに隠れ、本のタイトルがわからない状態なので、中を開き本の内容を調べる事にしました。 本は雨に濡れており、開くのが困難な状況でしたが、慎重に開いてみると、薬剤の致死量なども細かく記されていました。 |
もう一冊は小説ですが、そのタイトルが樹海に相応しすぎます。 本の内容を調べていると、何となく誰かに見られているような視線を感じ、気味悪くなった私達は、その場を急いで離れる事にしました。 |