奈良県某所 陰森の廃墟編 [page2]



 渡り廊下に階段が設置されていますが、腐っていて乗れば壊れそうです。

 この高さなら例え壊れたとしても致命的なダメージーは受けないと思うので、階段を壊さないように慎重に上る事にします。



 階段を上がり右側の部屋に入りました。

 かなり狭い部屋なのですが、何に使われていた部屋でしょうか?

 部屋の構造だと、書斎とかのような気がしますが実際には何なのかは分かりません。

 少し調べてようと思いましたが、床がかなり腐っていて踏み抜く危険が有るので辞めておきます。

 しかしこの部屋、正面窓の上に猫の気配、窓右下と、それより更に下の床辺りにも誰かいる気配がします。

 少し寒気がするので場所を移動する事にします。



 この部屋もかなり傷んでいて、部屋の柱、床、天井まで全て湿気で腐ってしまってます。

 天板は垂れ下がり、壁も黒ずんでいます。

 このまま腐食が進めば近いうちに自然倒壊してしまう事は間違いないでしょう。



 渡り廊下左側の扉には鍵がかけられていて侵入は無理そうなので、他の入口を探して彷徨っていると鉄の階段を見つけました。

 しかしこの階段、既に完全に腐り果て上る事は出来ません。

 無理してよじ登れば何とかなりそうですが、体重で全て壊れてしまう恐れが有るので、更に違う侵入口を探す事にします。



 一面ガラス張りになっている部屋を見つけました。

 ガラスが割れている箇所も有りますが、板で塞いで有るので中に入る事は出来ません。

 塞いでいる板に少し隙間が有るので、そこから中を覗くと小さなお風呂が見えます。

 もちろん誰も入浴している人はいませんが、何かがいる気配はします。



 お風呂から少し移動すると、扉の無い部屋を発見しました。

 ここから中に入る事が出来る可能性が有るので、調べて見る事にします。



 これは何なのでしょうか?

 一瞬下駄箱かと思いましたが、下の段には靴以外の物が置かれています。

 部屋の中には他に通じる扉も無く、外側は壁ではなく金網が張られていた痕跡が有ります。

 多分この部屋では何か動物を飼育していたのだと思います。



 かなりゴミが散乱していますが誰か不法投棄をしているのでしょうか?

 床下までゴミが入り込んでいましたが、ゴミだけならいいのですが・・・



 ついに入口を発見しました。

 ここは自宅の正面玄関なのでしょう?

 扉は閉められていますが、ガラスが割られている為、大解放状態になっています。

 大解放状態は侵入するには楽でいいのですが、開放されているって事は人でも獣でも霊でも簡単に中に入る事が出来るって事なので油断禁物です。

 気を引き締めて探索する事にします。

 

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