吹上トンネル3兄弟と廃屋編 [page1]













 2003年8月10日から3日間かけて行った「関東遠征第一弾」。

 関東遠征とは言いながら、山梨や静岡も含んだツアーとなっています。

 当日、桑名市の自宅を6時半頃に出発した私は豊橋で師匠と合流し、宿をとってある八王子市内のホテルを目指しました。

 多少の渋滞は覚悟していましたが、渋滞らしい渋滞もなく、非常に順調に進めた結果、13時頃には八王子市内に着いてしまいました。

 早くホテルで落ち着いて、夕刻からの探索に備え一休みしたいところですが、チェックインは15時からということで、予定したものの今ひとつデータに自信を持てないある廃病院の下見にと出かけることにしました。

 ところが・・・行ったはいいが、そこは東京サマーランドの近く。折りしも夏休み真っ盛りのこの時期のことです。

 ご想像通りの大渋滞に嵌り、下見は困難を極めました。

 おまけに渋滞を掻き分けやっと辿り着いたポイントに廃病院はなし。

 私のデータでは廃病院があるはずの場所なのですが、そこは工事関係の資材置き場になっており、どうやら取り壊された様子。

 若干ガックリしながら、ホテルに戻りチェックインしたのは16時頃でした。

 まぁ、本番で空振りするよりはいいでしょう。


 さて、2時間ほど休憩しつつ新たな探索計画を立てた私たちはいよいよ関東遠征の最初のスポットへと向かうことにしました。

 そのスポットとは、青梅市にある吹上トンネルです。

 吹上トンネルは新、旧、旧々と3つのトンネルがあり、特に旧々では真っ暗なトンネルの中でうずくまっている女性の霊に猛スピードで追われるという噂があります。

 また、旧々トンネルの入口付近には元峠の茶屋だったらしい廃屋があり、昭和30年頃にそこで女将が惨殺されるという事件があったといいます。

 渋滞必至のR411を避け、距離的には少し遠回りしつつ都道を使って現地に近付いた私たちは、夕食を済ませ、探索に入ることにしました。


 探索日時:2003年8月10日 19:40〜
 探索メンバー:管理人ピフィア師匠(以下、師匠)と私kuniの2名




 近くの寿司屋で"値段だけは一人前"(笑)の食事をした私たちは、その駐車場からすぐ見える新トンネルの写真を撮りました。

 このトンネルは現役でバリバリ働いているため、交通量が多く、とても徒歩で探索する気にはなりません。

 なによりもどう見てもただのトンネルですので、旧トンネルへ向かうことにします。



 新トンネルを抜けて、すぐにある脇道に車を駐めた私たちは、その脇道を進みました。

 大して歩くことなく、トンネルが見えてきましたが・・・・照明がありますね。

 あれが旧吹上トンネルなら、廃トンネルになぜ照明が必要なのでしょうか?

 近づいてみましょう。



 どうやら間違いなく旧吹上トンネルのようです。

 今思えば、トンネル入口右側のスイッチボックスのようなものは、トンネル内の照明のスイッチだったのかもしれません。

 それよりも・・・・



 私は気付かなかったのですが、上の画像のトンネル入口の水溜りに写った照明の中に複数の顔が存在するようです。

 あなたには何か見えるでしょうか?



 改めて、名称の確認をしてみます。ご覧のように「吹上隧道」とあります。

 では、中に入ってみましょう。



 いきなりトンネル中央付近に人が写っているそうです。

 私にはあまりよくわかりませんが・・・・・



 人が写っているところのアップ画像です。

 いかがでしょうか??



 進みます。

 私としては明るくて全然怖くありません。

 ただ、師匠によると弱いながらも何者かの気配を感じているようです。



 トンネルの出口に近付いてきました。

 照明の並びを見ると、当初真っ直ぐだと思っていたトンネルが若干曲がっていることがわかります。

 今、旧トンネルの画像を見てみると意外に画像が少ないことに気付きました。

 あまり明るいので、気が抜けてしまったのでしょうか?

 いつもは撮るトンネルを抜けた時の画像もありません。

 うさぎっ子探索部隊、ちょっぴり反省です。



 では、次なる目的地「旧々吹上トンネル」とその手前にあるという廃屋に向かうため、車に戻ることにします。

 と、歩き始めると入口、つまり私たちが車を駐めた側から車のドアの閉まる音、次いで話し声が聞こえてきます。

 私たちが「あ〜肝試しの人が来たな」などと話していると、「え?!声が聞こえた〜怖いよぉ〜〜〜」と女性の声。

 それでも彼らは進んできているようで、だんだん聞こえる声が大きくなってきます。

 そして、トンネルのほぼ中央部で遭遇した彼らは2組のカップルでした。

 トンネルの片隅を怖そうに、そして寄り添うように歩く彼らに「こんばんは〜」と挨拶をし、私たちは車へと急ぎました。



 車を駐めてある場所に戻ってきました。

 これは新トンネルの青梅市街地側入口です。

 では、移動することにしましょう。

 旧々トンネルとその近くの廃屋に行くには、来た道を少し戻らねばなりません。

 この時、よく地図を確認していなかったため、少々入口を見つけるのに手間取りましたが、なんとか旧々トンネルへ向かう脇道を見つけることができました。

 脇道を少し行くと、車を駐めておけそうな場所を発見しました。

 ここからは徒歩で接近することになります。

 途中には民家があり、夜ということで防犯用のセンサーライトの強力な光に辟易しながら先に進みます。


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