旧天城トンネル編 [page1]

















 不気味な雰囲気を醸し出しているトンネルの入り口なのですが、川端康成の「伊豆の踊り子」や松本清張の「天城越え」などでその名が広く知られている「旧天城トンネル」の修善寺側入り口です。

 旧天城トンネルは明治37年竣工した延長446m、幅員4.2mの総切石積トンネルで、昼間は多くの人で賑わう観光スポットです。

 昼間は観光スポットとして有名な旧天城トンネルですが、夜間は雑誌等にも紹介されるほど有名な心霊スポットでもあります。

 旧天城トンネルの心霊的な噂としては「トンネル工事の事故で多くの作業者が死亡したが、その亡骸を供養する事無くトンネルの壁に埋め込んだ為、浮かばれない霊の顔がトンネルの壁に現れる」「天城越えの際、この場所は難所で多くの人が亡くなったため、その魂が今も彷徨っている」「付近に自殺の名所があり、そこから自殺者の霊がトンネルに集まってくる」といった噂が囁かれているようです。

 「旧天城トンネル」、このトンネルが観光スポットなのか、心霊スポットなのか、その真実は実際に探索して調べる事にします。


 探索日:2003年12月13日
 探索メンバー:管理人ピフィア、副管理人kuni、屋敷サカヱさんの3名




 帝国産金大仁金山の探索を終えた私達は、次なる目的地の「旧天城トンネル」に迷う事もなく、難なく到着する事が出来ました。

 今回は、大仁町から旧天城トンネルに向ったため、修善寺側の入り口からトンネルに進入します。

 写真には写っていませんが、トンネル入り口向って右側にちょっとした休憩所が設置してあります。

 そのため、このトンネルが観光地で有る事を色濃く感じさせられ、何だか興醒めさせられます。

 問題の旧天城トンネルですが、旧伊勢神トンネルと同じく総切石積トンネルなので、見た目はかなり不気味に映ります。

 それでも、トンネル内部がライトによって明るくなっているため、旧伊勢神トンネルより軽く感じられます。

 しかし、侮っていてはいけません。

 侮っている私達を拒むかのように、大きな眼が睨んでいますから・・・



 トンネル入り口上部に写っている眼の拡大写真です。

 かなりリアルに写っているので不気味です。

 染みが偶然眼のように見えているだけなのでしょうか?


 



 いよいよトンネルに進入するのですが、やはりトンネル内のライトが明るくて邪魔です。

 このトンネルはスイッチによるライトのオン、オフが可能なようです。

 まずはライトスイッチを探す事にします。

 トンネルの入り口付近を探したのですが結局ライトスイッチを見つける事は出来ませんでした。

 仕方ないので、ライトのオフは諦めて探索する事にします。

 やはりライトが点いているとかなり軽く感じます・・・

 写真にはトンネルの入り口から少し入った右上の方に何か写っているようなので拡大してみます。



 写真を拡大すると、面長で髭の長い老人が写っているように見えます。

 峠越えで亡くなった方なのでしょうか?




 トンネル内に進入しました。

 トンネル内は、風が外より強い為かトンネル内の方が外より寒く感じます。

 風の影響なのでしょうが、時折笛のような音が聞え嫌な感じです。

 それでも、トンネル内にはライトが点いているので恐怖とかは感じませんが、トンネル内に何かが潜んでいる様な気配は感じます。



 トンネルを3分の1くらい進んだ位置でしょうか?

 入った時より更に寒くなってきたような気がします。

 先程まで微かに感じていた程度の気配なのですが、先に進むにつれ、少しずつ気配が増してきているような気もします。



 トンネルの壁に設置された配線ボックスです。

 一瞬ライトスイッチかと思いましたが、トンネルの中に設置しても意味ないので違いますね。



 トンネルに使用されている石壁の様子が、入り口付近とは違ってきました。

 こちらの壁の方が私達の入った修善寺側入り口付近より古さを感じます。

 多分修善寺側の方は補修されたのでしょう。

 壁の感じが変わった途端、雰囲気も一気に変わってきました。

 直ぐ先に何かが居るような気もします。



 地面から陽炎のように「ユラユラ」と何体も見えています。

 地面から這い出そうとしている者や、上半身だけしかなく少し浮いたように見える者、更にトンネル奥の右下の壁からはキノコが生えるように突き出している者もいます。

 旧天城トンネルの噂で「トンネル工事の事故で多くの作業者が死亡したが、その亡骸を供養する事無くトンネルの壁に埋め込んだ」という噂が頭を過り一瞬寒気が背筋に走りました。



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